銚子には比較的新しい新生代(約500万年前)の地層と千葉県内最古の白亜紀前期(約1億4500万年前)の地層があり、新生代の地層からはサメの歯や貝、海棲哺乳類(イルカやクジラなど)の骨の化石が、白亜紀の地層からは琥珀(樹液の化石)やアンモナイト、三角貝の化石が出ます。
カセキスキーの私、もちろん千葉県産の白亜紀のアンモナイトや琥珀に憧れはありますが、白亜紀の化石を得るには海岸にあるおびただしい数の転石からノジュール(化石の入った石)を見つけ出してハンマーなどで叩き割り、出てきた化石を壊さないように丁寧にクリーニングして…といったような、気力と体力のいる作業をこなさなくてはならないので、白亜紀の化石には手出しはしていません。
…が。
そのような手順をしなくていいのなら話は別です。
まさか白亜紀のノジュールから化石がコンニチハした状態で落ちているとは思いませんでした。
まさかのアンモナイト。
半分しか残っていないですが、完全なる表面採取でこの状態だったらかなりいい方ではないでしょうか。
帰宅してから表面の付着物をはがしてきれいにしてみました。
化石部分のアップ。
右下の部分に「縫合線」と呼ばれるウネウネした部分があります。
縫合線、アンモナイトの特徴だそうです。
そしてよく見ると、ちゃんとトグロを巻いているのもわかります。
けっこう波に洗われちゃってて期待していませんでしたが、これは嬉しい。
こんな感じ。
標本ラベルはまだ作っていませんが、近々作成予定です。
種名を知りたいので、また博物館に行って見てもらってきます。
【2016.7.8追記】
博物館に持ち込みみていただきましたが、種の判別までには至らず。
博物館の研究員さんの知人に銚子のアンモナイトばかりを研究している方がいらっしゃるそうで、ありがたいことにその方に聞いていただけることになりました。
暫定的ですがやっと標本ラベルも作りました。
もし種名がわかったら差し替える予定。
【2016.7.14更に追記】
お願いしてあったアンモナイトの同定が出来たとのことで博物館から連絡をいただきました。
すごい!
種名と時代が判明した!!
超感謝!ありがとうございます!
早速標本ラベルを差し替えます。