メガロドンの歯の化石を拾ってから2週間。
馬鹿のひとつおぼえでまたまた行って参りました、銚子。
片道3時間、千葉県内なのにちょっとした旅です。
この日は大潮!
しかもかなり引きのいい大潮!
こりゃ行かないわけにはいかないでしょ。
…って、あれ?
なんか違う。
で、調べてみた。
あれ、大潮じゃないじゃん。
私がずっと使っていた潮汐アプリでは大潮になっているのだけど。
どうやらアプリが馬鹿になっていて1週間ずれているということに今更気づく。
おおお!
なんてこった!
今まで大潮だと思って行っていた日はすべて大潮じゃなかったってことか!
ガックリ…。
だけどずっと行くって決めていたので今更引っ込みもつかず、とりあえず行ってみることに。
この日はいい天気!
そして暑い!
灯台周りには人がわんさかおりましたよ。
そして化石ポイントに到着。
長靴に履き替えてクマデを持ち、ペットボトルの水を肩からかけて装備完了。
夫を車内に置いて早速散策開始。
や~それにしても暑い!
持ってきた水を飲みながら足場の悪い岩場をヨロヨロ徘徊する。
そして散策開始から1時間半が経過。
カルカリアスももちろんメガロドンも見つからない。
疲れてきたので潮の引いた水際にしゃがみこみ、持っていたクマデで近くの砂利をガリゴリかいてみた。
3回ぐらいかいたところで手を止める。
…。
ん?
あれ?
おやおや?
なんかのサメの歯の化石あった!
私の持っていない種類のサメの歯だ!
(^◇^)やったーーーーーー手ぶら帰宅は免れた!!!(そこか
もっと粘れば更に数個追加できたかもしれないけど、今日のところは気が済んだので早々に撤収。
滞在時間正味2時間。
まあまた近いうちに行きますので。(ニヤリ
大きさは2.5センチ。
形といい紫がかった色味といい、小さいけれど美しい。
しかもこれ、ここで産出される化石にしては珍しくしっかり歯根が残っている。
本当に美しい。惚れぼれ。
で、これは…。
アオザメの歯かしら?
いやいやワニザメの歯というセンも捨てきれない。
悩む、むむむ。
また博物館で聞いてこようか、それまではアオザメということで仮定しておこう。
暫定的に標本ラベルも作成。
種類が違っていたら差し替える予定。
そして例によってアクリルケースに移動。
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今回も夫を車に長時間放置の刑に処してしまいましたが。
今回はちゃんと夫孝行もしましたよ。
最近、昔の大河ドラマ「義経」にかぶれまくっている夫。
銚子にも義経伝説で言い伝えられているところがいくつかあって、そこにひとつづつ行って写真を撮ってくるツアーをしました。
これは義経伝説ゆかりの地のひとつ、犬岩(いぬいわ)。
私が撮った写真、なんか写真が逆光だけどまあいいや。(笑)
夫はもちろん自分で気の済むまでたくさん撮ってますのでもうまんたいなのです。
夫、大喜び。
大興奮。
とうとう自分が義経の生まれ変わりだとか言い始める始末。
妻としてはいささか心配。(笑)
化石ポイントにも義経伝説ゆかりの場所があるようなのですが、そこの写真を撮るのを忘れてきたようなので、これはまた写真を撮りに行かないといけないよなあ。(ニヤリ
【2016.7.8追記】
先日、博物館にこれを持ち込み、見ていただきました。
ずっとアオザメかミズワニあたりだと思っていたのですが違っていて、カマヒレザメという聞き慣れない名前の鮫の歯だということが判明。
歯根の一部分が盛り上がっているのがカマヒレザメの特徴なのだそうです。
銚子産の鮫の歯化石の中ではレアな方なんだとか。
つか、これは運よく歯根が残ってたから分かったけど、歯根がなくなってるやつはアオザメと区別がつかないんじゃないかしら?
銚子の鮫の歯は歯根がないやつがほとんどなので、これも本当にラッキーでした。
ということで、標本ラベルを差し替えます。